あなたはどんな理由で離婚しようとしているのか

いま我が国では結婚したカップルの3組に1組が離婚しています。2011年の統計によれば結婚が67万件であるのに対して離婚が23.5万件ありました。離婚率は35%ということになり、100組に対して35組が離婚していることになります。これは驚くべき数字ではありませんか。

ちなみに今から24年前、1990年の離婚件数は15万件強でしたから24年間で実に8万件以上も増えているのです。でもなぜこれだけ多くの人が離婚しなければいけないのでしょうか。いったい何がこれだけ多くの人を離婚に駆り立てているのでしょうか。

統計によりますと離婚の原因で最も多いのは「性格の不一致」です。これに対しては男性の60%、女性の40%強が理由としてあげており、他の理由を大きく引き離しています。その他の理由は「浮気」、「家族や親族との折り合いの悪さ」、「夫による精神的虐待」、「暴力」、「金銭問題」と続いています。

夫婦によってウェートの置き方が異なる離婚の理由


離婚には当然のごとく理由があります。でも注目すべきは夫側と妻側では、離婚の原因になる事柄に対してのウェートのおき方が違う点です。例えば「異性関係」での離婚については夫側は離婚理由の第2位に挙げているのに対し、妻側は第5位でしかありません。また「性的不調和」についても夫が第6位に挙げているのに対し、妻は最下位の第10位に挙げています。とは言えウェートのおき方が共通する理由もあります。

それは夫側も妻側もトップに挙げている「性格の不一致」や、双方とも第4位に挙げている「精神的な虐待」の2つの理由です。では協議離婚において、こうした双方が挙げる理由は正当なものとして認められるのでしょうか。この場合男女がトップに挙げる「性格の不一致」は協議離婚では認められる理由です。なお裁判による離婚でで認められる理由については別項で詳しく説明します。

離婚理由で男女とも最も多いのが「性格の不一致」

前項でも書きましたが離婚の理由で男女ともトップに挙げているのが「性格の不一致」です。これを理由に挙げているのは実に男性の60%、女性の40%も達していて、他の理由を大きく引き離してダントツのトップになっています。でもなぜこの問題が離婚原因でダントツのトップになるのでしょうか。これには少し訳があります。

実は他に本当の離婚理由があっても、それを明かすと相手を傷つけることになったり、また離婚がスムーズに運ばなくなったりするため、あえてそれを理由として挙げずに、代わりに誰もが納得しやすく、お互いが傷つけあうこともない「性格の不一致」という無難な理由を挙げることが多くなるからなのです。つまり「性格の不一致」はどちらにも責任があるものではありませんし、どちらが悪いともいう問題でもありません。

したがってこれを無理やり理由にして協議離婚に持ち込むケースが最近増えているのです。このように協議離婚では、どんな理由でも双方の合意があれば認められます。では双方が合意しなかった場合はどうなるのでしょうか。

裁判で認めれる離婚理由とは


離婚で双方が合意しなかった場合は家庭裁判所に調停を申し込みます。でもそれでもまとまらない場合は裁判を起こすことになります。ではこの裁判で認めれれる離婚の理由にはどんなものがあるのでしょうか。それには次の5つがあります。

  1. <配偶者の不貞>いわゆる性的関係を伴う浮気のことです。これには証拠品の提出が必要になります。
  2. <配偶者による悪意の遺棄>悪意の遺棄とは少し難しい言葉ですが、易しく言えば、配偶者が正当な理由なしに、もう一方の配偶者との同居を拒んで置き去りにしてしまうような場合です。
  3. <3年以上の生死不明>配偶者の生存が3年以上確認できない場合を言います。
  4. <配偶者が精神病になり,回復不可能な場合>配偶者に精神障害が起った場合は離婚原因として認められます。
  5. <その他、婚姻継続に障害のある場合>これには次のようなものがあります。≪性格の不一致≫、≪勤労意欲の欠如≫、≪親族との不和≫、≪性的不一致≫、≪暴行虐待≫、≪アル中・薬物中毒・難病≫、≪犯罪行為・服役≫など。
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